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満足度84%:運び屋 感想【ネタバレなし】

満足度:84%【ランク:高】

あらすじ

©2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

高い評判も納得の作品

最初に言うと、メッセージ性のある映画ですが、そんなに重くはない作品です。暗い気持ちで鑑賞を終えるというよりは、自分も頑張らなければ、と思える作品。

未だ衰えを知らないクリント・イーストウッドの「メッセージ」が、とてもシンプルに込められている上質な映画です。

『老害』からのメッセージ

あえて「老害」という侮辱用語で書きましたが、これには理由が。

この映画を観ていて、私の頭をふとよぎったのが「お爺さんやお婆さんの話なんか、普段全然聞いてないよな…」という考え。考えが古かったり、昔話を延々されるだけだったりと、 正直に言って私はシニアの方の話を聞くの、あまり得意な方じゃないんです。もちろん、常にそんなこと思ってるわけじゃないですが。

つまり、私は人生の先輩の話を「老害」の言葉として聞いているんだと、客観的に思ったわけです。

本作の主人公は80歳を超えた老人。家族には愛想をつかされるを越えて、憎まれており、唯一の支えであった仕事も無くなってしまいました。

平気で差別用語を使ったり、最近の若い者は…というお決まりのセリフを吐き、それこそ老害のような振る舞いをします。

しかし、本作のテーマについてを語る際は、ぐっと引き寄せられる引力があります。それはイーストウッドの良い演技だからではなく、主人公が本気で痛感し、後悔していることについて語るから、だと思います。

そのような話には、概ね大事な人生のエッセンスが入っているものです。「老害」じいさんから語られる話を、どれだけ私たちが受け止められるかが、この映画を楽しむポイントです。

一貫したテーマを背中で魅せる演技

メッセージのひとつは「時間」

これはインタビューなどで、イーストウッド本人も語っており、時間は有るようで無いし、無いようで有るものだということ。

そしてもうひとつは「居場所」

敢えて家族とは書きませんでした。不器用この上ない主人公が探しているものは何か。

これらのテーマに対して、イーストウッドが背中で語ってくれます。

瞬間を切り取る作風

インタビュー記事で知りましたが、イーストウッドの現場にはリハーサルが無いとのこと。カメラや機材の準備、すべての撮影環境を揃えるだけで、あとはサクッとその場の雰囲気で撮影を行うそうです。

この内容を読んだとき、「なるほど、本作の生々しさはだからか」と妙に納得。

というか、イーストウッドの職人芸みたいなものなんでしょう。アメリカン・スナイパーやグラントリノの際にも感じた感覚が、ようやく腑に落ちました。

80代の運び屋、元ネタは実話

生々しい作品と言いましたが、その理由の一つが実話をもとにしているから、という点もあるでしょう。実際にいた80代の運び屋がモデルになっており、彼を掘り下げることで生まれた作品であるとのこと。

個人的にはその元ネタよりも、どちらかというとその情報をキャッチし、ここまでメッセージを紡げる映画に変えてしまった、クリントイーストウッドにびっくりしますわ。

まとめ:歳を取るごとに響く内容だが、若い時に観ておいた方が良い作品

歳をとるたびに痛感していくことは、若い人には分かりません。しかし、若い人間にこそ必要なメッセージが詰まった作品だと思います。大学とかの2コマくらいをこの映画にしましょう。1日くらいサボってもイイよ。

概要・キャスト

公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/hakobiyamovie/

原題 The Mule
製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 116分
映倫区分 G

監督・主演 クリント・イーストウッド
製作 クリント・イーストウッド
ティム・ムーア
クリスティーナ・リベラ
ジェシカ・マイヤー

キャスト:
ブラッドリー・クーパー
ローレンス・フィッシュバーン
マイケル・ペーニャ
ダイアン・ウィースト

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