満足度65%:飛んで埼玉 感想【ネタバレなし】

満足度65%:飛んで埼玉 感想【ネタバレなし】

満足度:65%【ランク中】

あらすじ

かつて埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受け、身を潜めて暮らしていた。ある日、東京でトップの高校・白鵬堂学院の生徒会長で東京都知事の息子・壇ノ浦百美(だんのうらももみ)は、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(あさみれい)と出会う。互いに惹かれ合うも、実は麗が埼玉県出身だったと知る百美。そして、東京と埼玉の県境で引き裂かれる2人。まさに埼玉版「ロミオとジュリエット」とも呼べる愛の逃避行と、その中で埼玉県解放を成し遂げるべく戦いを挑んだ者たちの革命の物語である。

巧妙な洗脳映画だ…

参照: http://www.tondesaitama.com/

アメリカはプロパガンダに映画を利用していると、古来より実しやかにささやかれており、一説によるとスター・ウォーズもその一つであるとか無いとか…。

そんな国民を洗脳するような行為を断じて許してはいけないのだが、しかしてここ日本でも、新たなプロパガンダ映画が完成してしまった…。それがこの飛んで埼玉である。

本作は東京都民が埼玉、千葉、神奈川など近隣諸国に抱いている圧倒的優越感を顕現した映画であり、東京マンセーを世に知らしめるための映画である。そう、我々は東京に逆らってはいけないのだ…っ。

関東圏じゃないとピンとこないけど、何か楽しい

まあ、そんなノリで観に行くことをおススメする映画である。予告を観て何となくわかった気分になったあなた。その気分は決して間違ってはいない。最後までそんな感じだ。

しかしながら、イマイチ私の満足度が高くない理由は、そもそも関東圏の微妙な格付けを知らないと楽しめない映画になっているということだ。映画にしては珍しく、ターゲットが中高生やキラキラ女子などではなく、関東圏の皆様、という風に見える。

そう、私は関東圏に住んだことが無い。そのため、普段関東圏のやり取りで行われるナチュラルな格付けチェックを体験していないのだ。本作はその体験があればもっと楽しめるのであろう。

逆に、関東圏の人々ははそう思っているんだなと新たな発見もあったが、よく考えたら原作者である魔夜峰央の個人的見解と、当時の錯乱ぶりで出来た話であったので、一概に信じてはいけない。こういう時はこっそり関東圏の友人と酒でも飲みながら、それとなく聞いてみるべきだ。まあ、たぶん東京は見下してると思うけど。

GACKTと二階堂ふみという絶妙な配役

格付けチェック無敗の一流芸能人と、若手実力派の不思議さんという、なんとも絶妙な組み合わせ。 GACKTはそのまますぎて、もはや演技をしているのかどうかすらよくわからない。キムタクが何を演じてもキムタクになってしまうのと同様の現象だが、今回はそれがはまり役だ。

一方の二階堂ふみは、雰囲気を自ら作り出せる、若手の実力派として様々な役をこなしているが、今回はこのアホな世界観すら見事に掌握している。彼女の立ち回りでそのシーンの空気が大きく変わる。お相手が二階堂ふみで、GACKTも大助かりだったに違いない。

作者もなぜ描いたか覚えていない、狂気の一作

先ほども少し触れたが、作者の魔夜峰央はこの作品を描いた時の記憶があんまりないという作品。

作者の魔夜は『パタリロ!』の掲載誌である『花とゆめ』編集長(当時)の勧めで、出身地の新潟県から埼玉県所沢市に転居したが、近所にその編集長と白泉社の編集部長が居住していることが判明した。「締め切りを催促されたり、連載打ち切りを通告しに来るかもしれない」という極度のストレスの中、その合間に執筆したのが本作である[2]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%94%E3%82%93%E3%81%A7%E5%9F%BC%E7%8E%89

上記のような、ストレス環境が生み出した魔物が本作であり、なんでまた今注目されたのかと不思議だが、何かもう面白いから良しとしようではないか。

ちなみに、今は埼玉に関する嫌悪感が無いため、もはや完成させることができないという。なんじゃそれという感じだが、大筋のストーリーはもはや関係なさそうなので、次回作もきっとイケるだろう。

出演者にほぼ埼玉県民がいないという渾身のギャグ

参照: https://movie.jorudan.co.jp/cinema/36888/

鑑賞後に酒の席でたまたま調べてみたのだが、
GACKT:沖縄
二階堂ふみ:沖縄
伊勢谷友介:東京
加藤諒:静岡
麻生久美子 :千葉
ブラザートム:アメリカ(?)

島崎遥香:埼玉

という、埼玉県側を代表する役柄であった 加藤諒 ですら静岡県民という、主要メンバーにほぼ埼玉県民がいない構成は、しょうがないと思いつつも非常に面白かった。※麻生久美子は役柄的には千葉で正しい。

いや、埼玉県民でない者が、埼玉の為に立ち上がるという構図も、考えれば美しい…かもしれない。

本当の幸せって何だろう…

埼玉を限りなくディスる映画であるが、実は一番の被害者は埼玉ではない。千葉、神奈川、栃木、茨城とそれぞれが様々な手法でディスられており、むしろ埼玉より扱いがひどい地域もある。

もはや日本という国が何で成り立っているのかわからなくなるが、このように他者を卑下して、苦しいことから目を背けてはいけない。目をそらされて、騙されているのは、本当は東京都民かもしれないのだから…(深読み)。

まとめ:観ても損はしないけど、何の得にもなりはしない

まあ、大体のコメディがそうなのだけれども。ただ、ひとかどの映画ファンを上記のような熱い気持ちにさせてくれる、それくらいの熱量はある映画である。くれぐれも、真面目に見てはいけない。さもなくば、明日から関東圏へは行けなくなってしまう(色んな意味で)。

概要・キャスト

公式サイト: http://www.tondesaitama.com/

監督 武内英樹
原作 魔夜峰央

二階堂ふみ
GACKT
伊勢谷友介
ブラザートム
麻生久美子
島崎遥香

製作年 2019年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 107分


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