満足度41%:トイストーリー4 感想【ネタバレなし】

満足度41%:トイストーリー4 感想【ネタバレなし】

満足度:41%【ランク小】

あらすじ

参照: https://www.famitsu.com/news/201907/13179476.html

ある日ボニーは、幼稚園の工作で作ったお手製のオモチャのフォーキーを家に持って帰る。カウボーイ人形のウッディが、オモチャの仲間たちにフォーキーを現在のボニーの一番のお気に入りだと紹介。だが、自分をゴミだと思ってしまったフォーキーはゴミ箱が似合いの場所だと部屋から逃亡し、ウッディは後を追い掛ける。

人、これを蛇足と言う

私の小さいころのおもちゃといえば、ウルトラマンのソフビ人形と、祖父が買ってきてくれたもふもふの人形だった。ソフビ人形は遊んでいると手などが取れてしまったり、人形も少しずつ汚れて行ったりしていたなぁと、今でも思い出すことができる。

残念ながら、もう捨ててしまっているけれど、彼らは大切な友達だった。もう少し大切にしてあげればよかったな。角の折れたエレキング、元気かな…。

と、トイストーリーはこのように、大人に対して郷愁に似た気持ちを抱かせることで、大人も子どもも同時に楽しませる点が非常に良い映画だ。現役でバリバリおもちゃと遊んでいる子どもへ、おもちゃにも心があるから大切にしなければいけない→他者への思いやりを学ばせるという、教育的側面もバッチリだ。

そういった要素の上に、ウッディとバズの友情物語を加え、それぞれ作品ごとのテーマを描ききることでこのシリーズは大ヒットした。とりわけ、3は新しい持ち主が現れ、皆が納得できる理想的な終わり方で、 きれいに物語は完結していた。

しかして、そこからさらに物語を紡ぐというと、正直嫌な予感しかしなかったが、案の定4は個人的にかなり蛇足感が強かった。

完結後のエピローグという感じ

参照: https://natalie.mu/eiga/news/338417

本シリーズにもチョイ役で登場したことのある「となりのトトロ」の物語は、サツキとメイが帰ってくるところで物語が終わる。大冒険を終えて、ちょっと成長した二人が微笑ましいエンディングだ。その後のストーリは鑑賞した人それぞれが想像するものであり、名作を観た後の一つの醍醐味だろう。トトロのように都市伝説まで出ると、少々行き過ぎとは思うが。

しかし、本作はトトロで例えると、そのエンディング後のエピローグを描いたようなもの。となりのトトロ青年編:成長したサツキとメイにはもうトトロは見えないが、そっと彼らは草葉の陰から応援してるよ…。とか、そんな感じのヤツだ。

とにかく、鑑賞後に思うことは「何でこれやる必要があったかいな…」というところに尽きる。

確かにトイストーリーの世界感は、魅力的でいつまでも関わっていいたいものだ。しかし、だからと言っていつまでも一緒にいるわけにはいかない。それこそ、トイストーリーがその映画内で見せてきたものだ。

きれいに終わった映画を蒸し返すと本当に良くない。ターミネーターなんて、興行収入に左右されすぎて、何がもはや正史かわからない。トイストーリーにはそういう道を歩んでほしくないのだが…。

終始感じる違和感

おもちゃと子どもたちの関係は、まるで武士と主君の関係のようだ。武士であるおもちゃたちは、主君(子ども)へ報いることが全てだ。そうすることで、遊びという名の報酬を得ることができる。

そして、使えるべき主君(子ども)がいないおもちゃは『迷子』と呼ばれる。ちょうど浪人のようなものだ。前作までは、浪人だったおもちゃは仕えるべき主君を 探していたが、本作では進んで浪人になっているおもちゃもおり、物語に深く関与してくる。

これから鑑賞する方にはぜひ意識してほしいのだが、3までは基本的に主君と武士の関係が最も望ましいとされていた。最高の幸せは、持ち主と一緒に時間を過ごし、たとえその後押し入れに入れられれてしまっても、その思い出と共におもちゃ同士で過ごすのだ。次の持ち主が現れたら、最高にハッピーだ。

しかし、本作のウッディは少しその考えと違ってくる。深くは言えないが、3までのウッディなら、その選択はしなかったと思う場面がいくつかある。なんだか、昔の知り合いが久しぶりにあったら「あれ?雰囲気変わった」と言いたくなる、あの感覚に似ている。

あとは、おもちゃたちが人の世界に関与しすぎだ。これまでのシリーズは、人が多数出てきたものの、人へ干渉するようなことをおもちゃはやらなかった。おもちゃたちには、人間の世界はどうすることもできないという暗示であり、だからストーリーに緊張感が出て面白かったのだ。

しかし、今回はちょっと干渉しすぎだ。間接的に害を及ぼすようなこともしかけている。そういうところも、個人的にあまり好ましくなかった。

お子様はどうやら怖いらしい

一応言っておくが、私はもはや映画なんかで怖がらない大の大人である。最近の貞子映画なんて、笑えてくるレベルである(それはみんなも一緒か)。そんな私でも、本作の人形が襲ってくるところは、チャイルドプレイよろしく、少々恐怖を感じた。

貞子にも負けないアイアンハートの私ですら恐怖を覚えたシーンは、数瞬ではあるものの、隣に座っていたご家族のお子様は、怖がって半べそかいていた。

逆に、新キャラのフォーキーは子どもには人気だった。お母さん、お父さんは子どもが作ったおもちゃに重ね合わせるだろうから、そういう意味でも良いキャラだったかもしれない。やっぱり子どもはハートをつかまれる映画なのかもしれない。

声優陣は相変わらず素晴らしい

唐沢寿明、所ジョージをはじめとした声優陣は、この作品になくてはならない人たち。今回も何の問題もなかったけれど、何も触れないと寂しいので、一言だけ付け加えておく。

まとめ:子どもは楽しめる。シリーズファンは疑問を持ちそう。

小さなお子さんがいる大人以外は特に観なくてもよさそうだ。やはり、トイストーリーはウッディとバズの物語であるべきなのかもしれない。そして、それはもうやり尽くされてしまった。

比較的新しいものを受け入れる方だと思っているが、なんだか今回は肌に合わなかった。

トイストーリーは3で完結していてほしい人は、もはや観なくて良いと思う。観てもレンタルでいいんじゃないかなと思われる。

概要・キャスト

監督 ジョシュ・クーリー
トム・ハンクス
ティム・アレン
アニー・ポッツ
唐沢寿明 ウッディ(日本語吹き替え)
所ジョージ バズ・ライトイヤー(日本語吹き替え)
戸田恵子 ボー・ピープ(日本語吹き替え)

原題 Toy Story 4 https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html
製作年 2019年
製作国 アメリカ
配給 ディズニー
上映時間 100分


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