満足度:85%スパイダーバース感想【ネタバレなし】

満足度:85%スパイダーバース感想【ネタバレなし】

満足度:85%【ランク高】

あらすじ

ニューヨーク、ブルックリン。マイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生。彼はスパイダーマンだ。しかし、その力を未だ上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により、歪められた時空から集められたのは、全く異なる次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマンたちだった――。

スパイダーマンと織田信長

アメリカのコミック界と日本の漫画界最大の違いは、キャラクターの版権が会社にあることだ。そのため、スーパーマン、バットマン、X-MENなどの人気コミックは、作者を変えて様々なバージョンが生み出される。古参で人気キャラ最右翼に位置するスパイダーマンにも当然、様々なバージョンが存在する。

本作は、その様々なバージョンのスパイダーマンが、並行世界のスパイダーマンとして何人も登場するわけだが、これがまたバリエーションに富んでいる。

男女平等のハリウッドよろしく、女性版の登場はもちろんのこと、カートゥーン調のスパイダーマンや何ならスパイダーマンの面影もないロボも登場する。

これだけを聞くと、とんでもないB級映画のにおいがするが、ところがどっこい、アニメーション史上に残る傑作として名を遺す映画に仕上がっており、映画館で観なかった自分を猛省しているところだ。

ちなみに、スパイダーマンのバリエーションについて考えているとき、ふと思ったのだが、このキャラとしてのバリエーションの多さは誰かに似ている。

そう、織田信長だ。

時には総理大臣になったり、サラリーマンになったり、果ては女体化したり、アイドルにだってなったりする。仕事を選ばないことで有名なキティさんよりも、汚れ仕事をさせられている。なんたって、本人無許可だ。

世界で大人気のスパイダーマンも、日本が誇る戦国武将の前ではまだまだだなと、上から目線で楽しめる部分も多少ある映画だ(大嘘)。

これはスパイダーマンにおけるアベンジャーズだ!

さて、本題に話を戻すが、本作はこの作品だけで、様々なパターンのスパイダーマンが楽しめる。

スパイディは何度もリブートされすぎて、ベンおじさんのくだりは、もはやカットされるのがデフォルトになっている。そんなちょっと飽きてきたファンからすると、様々なスパイディを見られるのは単純に楽しい。

確かにイロモノなキャラが多いものの、作画に一切の手抜きがないため、アクションパートになると、そのイロモノが全員輝きだす。キャラだけで鑑賞を判断するのはやめた方が良い。

スパイダーマンの世界観ひとつだけで、このようなお祭り映画を作れるのだから、その他キャラクターでも同じことができるだろう。その意味でも可能性にあふれた作品であると言える。

変態的で圧倒的に美麗な作画

直近でブログに上げた「天気の子」も、非常に美麗な作画だったが、本作はまた別のベクトルで素晴らしい仕上がりになっている。

私のイメージでいうと、天気の子は絵としての純粋なビジュアルと構図、光の使い方が良かったのに対し、本作はビビットな色彩、動き、エフェクトで魅せていくイメージだ。

言わば、アメリカンコミック的表現の究極系が本作と言えるだろう。

どちらも作品に合わせたものだから、何が上という話ではないが、今までに無かった表現を数多くちりばめており、それがこの作品の空気に抜群にマッチしている。

特に動きの多彩さやカットの多さは物凄いものがあり、映画視聴中は全く飽きない。

HCに続く、新たなスパイダーマン誕生物語

ストーリーの全体としては、マイルスが新しいスパイダーマンとして成長する点が軸になっている。ホームカミングと同様に、本作もある意味、新たなスパイダーマンの誕生秘話なのだ。

「今までのスパイダーマンとちょっと違う」スパイダーマンを浸透させるには、なかなか時間がかかるだろう。そのために、質の良い「誕生作」をしっかりと作っておくことで、ファンが感情移入させやすい土台を作る。それらが今のところ、アニメも実写も成功しており、どちらも次回作への期待が膨らむ。

まとめ:スパイダーマンに触れたことがある人なら、間違いなく好き

いつもと違う設定にB級感を感じている方がいるのであれば、それは間違いだと断言しよう。正統派は結構やり尽くしたし、アベンジャーズ版のものを含め、しばらくちょっと正史とは違うリブート版を楽しもうではないか。

概要:キャスト

公式URL: http://www.spider-verse.jp/site/

監督
ボブ・ペルシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン

シャメイク・ムーア
ジェイク・ジョンソン
ヘイリー・スタインフェルド
ブライアン・タイリー・ヘンリー
リーヴ・シュレイバー
リリー・トムリン
マハーシャラ・アリ
ローレン・ヴェレス
ニック・ジェイン

2018年製作/117分/G/アメリカ
原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


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