満足度:65% 記憶にございません 感想【ネタバレなし】

満足度:65% 記憶にございません 感想【ネタバレなし】

満足度:65%【ランク中】

あらすじ

病院のベッドで目覚めた男(中井貴一)は一切の記憶がなく、病院を抜け出して見たテレビで、自分が国民から石を投げられるほど嫌われている総理大臣の黒田啓介だと知る。国政の混乱を避けるため、記憶喪失になったことを国民や家族には知らせず、真実を知る3人の秘書官に支えられながら日々の公務をこなす中、アメリカの大統領が来日する。

どの年代の方も楽しめるが故に

(C)2019 フジテレビ/東宝

三谷幸喜監督の作品は、昔からどんな年代の方も楽しめる映画だ。彼は演劇のような奇抜な設定とドタバタした笑いを、映画の撮影手法で上手くまとめ上げるという、新しいコメディの枠組みを作った方だと個人的には思っている。基本的に誰も不幸にならない、ハッピーな映画が多い。

しかし、それゆえ綺麗にまとまりすぎていることが大半で、ストーリーにキレがかけることが多い。正直本作も、少々物足りなかったかなぁと感じている次第だ。

とはいえ、誰と観に行っても楽しめる映画であることは間違いなく、観に行ってまあ後悔することはないだろう。その点は安心して良い。

たまたまらしい

キレが無いとは言ったものの、少しずつ挟んでくる笑いは流石で、上映中は基本的にニヤニヤしながら楽しめる。

個人的に好きだったのは、本作の舞台が日本だと断言していないところだ。作中でも日本であるという証拠は出てきておらず、私の記憶にございません。(…たぶん)

本作に出てくる場所が日本に見えたり、政治の仕組みが似ていたり、なんだか実在の人物に似ている気がするのは、本作曰くたまたまらしい。これから観る方は、くれぐれも注意していただきたい。たまたまである。

女性が3割増しで可愛く見える

(C)2019 フジテレビ/東宝

三谷作品の好きな所は、女性がみんな数割増しで可愛く見えるところだ。おそらく、全員が全員とぼけた演技をするものだから、可愛く見えてしまうのだろう。個人的には、一生懸命踊る小池栄子と、ぶっきらぼうな斉藤由貴がツボだった。

あとは、あんなにエロい吉田羊を観たのも初めてだった。三谷監督!ありがとうございます!(真剣)

これだから三谷監督作品は、ちょっと気になってしまうのだ。全くもう。

まとめ:私はラヂオの時間が好き

(C)2019 フジテレビ/東宝

本作で私が最も不満だったのは、緊張感に欠けるところだ。 個人的に三谷作品でベストだと思っているのは「ラヂオの時間」なのだが、その理由がこの緊張感にある。

ラヂオの時間のストーリーは、ラジオの生放送中に物語が進んでいくため、時間的制約による緊張感が常に付きまとう。こちらも本作と同様、ご都合主義的展開ではあるのだが、緊張感による勢いがそれを上手く中和させており、作品のバランスをとっている。

本作は、少々そのご都合主義的展開が上手くいきすぎて、なんだかなぁというレベルに達してしまっている。特に障害という障害が無く見えるのだ。

題材やストーリー軸、キャストなど、大枠は非常に良かったのだが、なんとも惜しい。生意気な意見だが「なんだか惜しい映画」という文で締めくくりたい映画である。

概要・キャスト

監督 三谷幸喜

中井貴一
ディーン・フジオカ
石田ゆり子
草刈正雄
佐藤浩市
小池栄子
斉藤由貴
木村佳乃
吉田羊
山口崇
田中圭

2019年製作/127分/G/日本
配給:東宝

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