満足度:63% 台風家族 感想【ネタバレなし】

満足度:63% 台風家族 感想【ネタバレなし】

満足度:63%【ランク中】

あらすじ

銀行強盗事件を起こし2,000万円を奪った鈴木一鉄(藤竜也)と妻・光子(榊原るみ)が失踪する。10年後、いまだに行方知れずの両親の仮想葬儀をして財産分与を行うため、妻子を連れた長男の小鉄(草なぎ剛)、長女の麗奈(MEGUMI)、次男の京介(新井浩文)が実家に集まるが、末っ子の千尋(中村倫也)は現れない。空の棺を二つ並べた見せかけの葬儀が終わったころ、見知らぬ男がやって来る。

あんたらみんな、楽しそうだなぁ。まったく。

(C)2019「台風家族」フィルムパートナーズ

先日ブログにもアップした「凪待ち」が個人的にツボったので、同じ新しい地図の草彅剛の映画も観てみよう、という気軽な感覚で視聴。

しかしながら、映画の感想よりも、見出しの通り「出演者全員が楽しそう」という感想を抱いた、なんだかニヤニヤが止まらない作品となっている。

まあ、この表現は個人的には良い意味で使っている。観ているだけで何となくハッピーになれる感じの映画であり、そういう意味では三谷幸喜監督の作品に、ちょっとだけ似ているかもしれない。

映画の展開は予測不能というか、何というか…。

(C)2019「台風家族」フィルムパートナーズ

個人的には、ハートフルなドラマ映画にするのか、コメディにするのか、もう少し割り切った方が良いと思う映画だったが、ドタバタとストーリーが進行していき、かつ割と読めない展開になっているので、終始飽きることは無い。

だが、上記のように映画のジャンル的なものを、ドラマ・コメディどちらに比重を置きたいのかが分かりにくく「ここ、笑うところかな…」みたいな中途半端なシーンが生まれている。

ただ、色々なものを詰め込んだ割にはまとまった映画になっており、ストーリーには結構引き込まれる。

終盤がちょっと雑な印象

終盤が雑という表現をしたのは、終盤が悪いという意味ではなく、上記で述べた「この映画をどう観たら良いのか」で、終盤の捉え方が変わるからだ。

コメディ要素が勝る作品であれば、なるほど「まあいい終盤かな。だってこれコメディだよね」となるのだが、ドラマ要素が強い作品になると、「ちょっとそれは無いわ…」になるのだ。

詳しくは言わないが、本作を視聴する方は、是非コメディだと割り切って観てほしい。

全員ハマリ役なだけに、惜しまれるあの人…。

(C)2019「台風家族」フィルムパートナーズ

クズな長男、草彅剛の二つの意味でキレた演技は観ていて非常に楽しいし、長女のMEGUMIは大人の色香がヤバイし、末っ子の中村倫也も意味不明な末っ子キャラが立ちまくっているし、ほぼ唯一の常識人と言っていい長男妻役の尾野真千子さんも、 シーンに抑揚をつける素敵な演技を披露するなど、本作は全員が全員ハマリ役だ。

個人的には、その中でも二人ほど気になる人を発見。

そのうちの一人は甲田まひるさんだ。

整いまくっている顔立ちに、物憂げな表情が本作の役どころにぴったり重なっており、物語のポイントでその存在感を発揮する。

なんだか一人だけ、良くも悪くもオーラがちょっと違っているのだが、それもそのはず。この方はこの歳、この美しいビジュアルでジャズピアニストだというから、驚愕である。

基本的に天は二物を与えずというが、この子には一体何物与えれば気がすむのか…。(びっくりしたので、思わずYoutube張っちゃったよ)このあたりは、若干物語の設定にも影響を与えている。

そしてもう一人は、本作の公開を延期させた戦犯「新井浩文」である。

久しぶりにその姿を観たが(まあ、撮影は事件前なので、時系列は違うけど)、ほんとに見れば見るほど良い役者さんで、本当にもったいないという印象しか受けない。

こんなに見事な次男を演じておいて、事件で芸能界をフェードアウトするとは、なんとも言いようがない。被害者の方の気持ちなどを考えると、もはや表舞台に戻ってきてはいけないのだが、役者として本当に勿体ない。

本作をある意味、彼の遺作として観ておくことも良いかもしれない。

まとめ:予測できるようで、予測できない、ドタバタ映画

わざわざ行くというよりは、週末のお昼に、買い物ついでに気軽に見るタイプの映画だ。鑑賞が終わった後は、ほんのり暖かな気持ちにもなれるので、観て損は無いと思う。

まあ、事情が事情なだけに、わざわざ映画館を探さないといけないから、あんまり気軽には観れないのだけれど…。

概要・キャスト

オフィシャルサイト: http://taifu-kazoku.com/

監督 市井昌秀

草なぎ剛
MEGUMI
中村倫也
尾野真千子
若葉竜也
甲田まひる
長内映里香
相島一之
斉藤暁
榊原るみ
藤竜也
新井浩文

2019年製作/108分/PG12/日本
配給:キノフィルムズ

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