満足度:70% シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 感想【ネタバレなし】

満足度:70% シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 感想【ネタバレなし】

満足度:70%【ランク中】

あらすじ

ボディーガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー「シティーハンター」こと冴羽獠(山寺宏一)と、相棒の槇村香(沢城みゆき)は、依頼人の男ドミニク・ルテリエ(土師孝也)から、彼の父が開発した<香を匂った者を虜にする「キューピッドの香水」>を守ってほしい、という依頼を受ける。しかし、突如起こった爆発により、香水は奪われてしまう。
香水が悪の手に渡ってしまったら世界は大変なことに!タイムリミットは48時間。獠と香は、時間内に香水を取り戻すことができるのか——!?

溢れ出る、愛

原作のある映画は、興行的に作りやすいと言われている。元々の原作ファンが居るため、ある程度の興行収入が見込めるからだ。

しかし、作り手がその原作ファンであることは、実はそう多くない。そのため、ファンとしては外せないシーンなどを改変し、原作ファンの怒りを買うケースが多発している。

さらに、興行収入目当てで作られる場合、数々の利権も絡むため、キャスティングもダメダメ、なんていうこともよくある話だ。

しかし、このフランス版の実写シティーハンターは、そんなレベルの低い映画の実写化とは、真逆に存在すると断言しておこう。監督であるフィリップ・ラショーのシティーハンター愛が溢れ出る、素晴らしい逸品に仕上がっている。

フランス版なのに、懐かしいという矛盾

顔も日本人ではないし、街並みも違う。それなのに、この上なく「ああ、シティーハンターだな」と、懐かしさを感じられるのが本作である。これは非常に凄いことだ。

それぞれのキャラクターの個性、見た目、ギャグ、ストーリー展開も含め、すべてのポイントが高次元で原作を再現しており、おそらくファンであれば、誰もが納得できる仕上がりになっている。

そしてこの出来栄えには、原作者である北条司先生も太鼓判を押した。何せ、プロットの段階で「このストーリーの発想は無かった!」とラショー監督をべた褒め。主人公に危機が訪れるのに、ちゃんとギャグになっているという、肝の部分を押さえていたためだ。

フランスでもかつてシティーハンターのアニメが大人気だったらしく、小さいころからの積み重なった愛が、北条司先生を動かしたというわけだ。

このように、北条司のDNAがしっかり受け継がれているため、本作はフランス版であっても、昔見たシティーハンターをしっかり思い起こさせるのだ。

お下品でお下劣。それがシティーハンター。

すでに視聴した方は全員感じたと思うが、本作は冒頭からお下劣アクセル全開である。そのおかげで、作品が始まって5分以内に、制作国が違うことによるコレジャナイ感は吹き飛ぶ。

また、フランスはエロティシズムな表現にとても寛容な国なため、平気でポロリ的表現を挟んでくる(もちろん日本では規制されているのでご安心を)のだが、それが冴羽 獠の「もっこりキャラ」と抜群に相性が良い。

そんなわけで、よくよく考えてみれば、フランスは日本よりもシティーハンターの実写化に適している国かもしれないと思った次第だ。ファミリーで観に行こうと思っているそこのお父さん、お子様の教育に悪い表現が多発する作品なので、注意していただきたい。

声優陣はアニメと異なるも違和感なし

やはり実写となると、声は役者に合わせるのが最良であるため、アニメで主役を張り続けた神谷明、伊倉一恵両名の起用は叶わなかったようだ。(でも、ちょい役で出ている)

その代わり、日本声優界のTOPである山寺宏一と実力派の沢城みゆきを起用。残念かもしれないが、もちろん違和感は無いので安心していただきたい。

ただ、個人的に田中秀幸さんを起用してくれたのは最高に嬉しかった。

あ、あとそういえば、ジェロム・レ・バンナもなんか出演していて笑ったなあ。

まとめ:原作を持つすべての映画に見習ってほしい

『漫画原作を、映画ならではの手法で表現する。ただし原作の肝はしっかり押さえて』という、実写化のお手本のような作品だ。本当に見習ってほしい映画がたくさんある。テ〇フォーマーズとか、デ〇ルマンとか、進〇の巨人とか、ルパン〇世とか、あばばばばば。

そんなわけで、シティーハンターを少しでも観たことがある、そこの貴方にとって、本作は十分に満足できる作品であるとおススメしたい。

そして、エンドロールであの曲が流れるのか、流れないのか。それは是非皆さんの目で確かめてほしい。

概要・キャスト

公式URL: https://cityhunter-themovie.com/

監督・主演 フィリップ・ラショー
原作 北条司

エロディ・フォンタン
タレク・ブダリ
ジュリアン・アルッティ
ディディエ・ブルドン
カメル・ゴンフー
ラファエル・ペルソナス
ソフィー・モーゼル

2018年製作/93分/G/フランス
原題:Nicky Larson et le parfum de Cupidon
配給:アルバトロス・フィルム

記事画像参照元: (C)AXEL FILMS PRODUCTION – BAF PROD – M6 FILMS

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」映画感想:オグマの映画レビュー
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