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満足度:60% 弥生、三月 感想【ネタバレなし】

満足度:60%【ランク中】

あらすじ

1986年3月1日、運命的な出会いを果たした弥生と太郎は、互いに惹かれ合いながらも、親友であるサクラを病気で亡くしたことから思いを伝えることができずにいた。2人は、それぞれ結婚し、家庭を持ち、別々の人生を歩んでいった。しかし、離婚や災害、配偶者の死など、厳しい現実を前に子どもの頃から抱いていた夢の数々はもろくも絶たれてしまう。人生のどん底を味わう中、30年の時を超えて、今は亡き友人サクラからのメッセージが届く。

思い出の断片を、矢継ぎ早に観るような映画

文章での説明が難しいが、本作は違う年代の3月を1日から30日まで振り返ることで、二人の男女の思い出を振り返っていく映画である。

例えば、1990年の3月1日、2014年の3月20日といったように連続して続く3月の日付を、違う年代で振り返っていく。(上記日付はイメージだ)

私はそのちょっとしたアイデアに興味を持ったことと、あとは個人的に演技力の化け物だと思っている成田凌と、波瑠の綺麗な演技を見たかったこともあり鑑賞を決めた。

そして観た感想だが、この作り方にはメリットとデメリットがある。

メリットに関しては、長期間にわたる時間の演出が分かりやすくなること。本作は30年近い時の流れをダイジェストのように編集されている映画だ。普通にやれば無駄に長すぎる映画になるか、様々なシーンをカットする必要がある。

それを回避し、重要なポイントだけを共有する手法としては優秀だったと思う。

またデメリットに関しては、当然だが1シーンが短くなることで感情移入できないまま、次のシーンに行ってしまうこと、演者の年齢感が気になってしまうことなどだろうか。

ともあれ、長期間のストーリー演出には良かったのかな、と思うアイデアだった。

演出がどうにもクサイなぁ…

ただ、鑑賞中に私が気になったのは、本当に演出がクサイ。まあまあの頻度で使われる詩的なセリフは、高校時代には違和感しか無かったり、ある有名な歌が随所に使われているが、その歌の使い方もクサイ。なんか、逐一クサイ。

その辺りの演出は、かなり日本ドラマに近いと言える。監督が残してきた実績からも、そういった表現が得意なのかもしれないが、個人的には映画であり、演技力のある演者をつかっているのだから、もっと表情や仕草で表現しても良かったんじゃないか、と思う。

特にラストシーンは、個人的に恥ずかしくて見ていられなかった…。

ただ、終盤にある本屋での1シーンは個人的に大好きである。

日付を見逃すと一瞬訳が分からなくなる

また、本作のもう一つのデメリットとしては、日付を見逃すと時系列が一気にわからなくなってしまう点だ。

1日から30日を使うが、時代はそれぞれの日付でバラバラになっている。そのため、翌日の年代は何年なのか、というのを真っ先に見つけないと内容に集中できないため、これから鑑賞に行く皆さんは要注意だ。

シーンが変わるたびにまずは日付を探すことをお勧めする。私も、後半はシーンが変わるごとに日付をまず探していた記憶がある。

まとめ:なんか惜しい

本当にこれに尽きる映画であると思う。主演の二人の演技はとても良かったし、アイデアも良かった。

しかしながら、
・演出がクサイ(特にラストシーン)
・アイデアを生かし切れていない
・ラストが予告の段階から想像できる

などのポイントから、私としてはすげぇもったいない映画だったな。という感想になるかなと思う。

ドラマのダイジェストを映画館で観る、という感覚で行くと良いかもしれない。

追記:そういえば、3.11の震災シーンがあるため、ちょっと気になる方は気を付けた方が良い。舞台は仙台だ。(忘れてたくらいだから、別に構成的にいらんだろと思ってた)

概要・キャスト

公式URL: https://yayoi-movie.jp/index.html

監督 遊川和彦

波瑠
成田凌
杉咲花
岡田健史
小澤征悦

2020年製作/110分/G/日本
配給:東宝

記事画像参照元:  (C)2020「弥生、三月」製作委員会

「弥生、三月 」映画感想:オグマの映画レビュー
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