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満足度:93% ライフ・イズ・ビューティフル 【回顧録】感想 ネタバレなし

≪回顧録≫今は上映されていない、昔の映画を観る=思い出す、ということで“回顧録”と名付けている。(意味合い違うけど、まあ雰囲気で)

満足度:93%【ランク超】

あらすじ

愛嬌たっぷりだがドジばかりしているウェイター、グイド(ベニーニ)には多彩な想像力と人を引き付けるユーモアのセンスがあった。そんな天性の才能でグイドは愛する女性の心を射止め、できたてほやほやの家族のために美しき人生を作ってきた。だが、そんな人生が第二次世界大戦によって脅かされる。グイドはその天賦の才を使って、愛する妻と息子を想像もできない過酷な運命から救わねばならない。

冷酷なホロコーストに優しい“嘘”で立ち向かう、屈指の名作

英語的表現で表すのならば、本作は私にとって“最も素晴らしい映画のひとつ”と言える。好きな映画をいくつか挙げる際、必ず入れているのが本作である。10年ぶりくらいに観返してみたのだが、やはりその価値は色褪せず、素晴らしい映画だった。

第2次世界大戦のユダヤ人迫害を、コメディチックに描いている本作。チャップリンのコミカルさと、第二次世界大戦の悲壮感を混ぜこぜにしたような感覚がある映画だ。

さて、そんな各所からの評価も高い本作だが、名作と呼ばれるポイントが2つある。

ひとつは、前半・後半における雰囲気の落差。(理由は後述)

もう一つは、父親が厳しい収容所生活を切り抜けるために息子へつき続けた“嘘”の内容だ。

前半と後半で全く趣が異なる映画

本作は、前半と後半で全く趣が異なる。前半は完全にラブコメディになっており、若者があの手この手で、惚れた女性を振り向かせようと奮闘する物語だ。この前半も私は嫌いではないのだが、目の肥えた方々は少々退屈するかもしれない。

しかし、雰囲気が変わる後半に理解することになる。この前半の出来事そのものが重要な土台となっていることを。

この前半で築き上げた家族の素敵さ、美しさがあるからこそ、後半の収容所を舞台としたホロコーストがより悲しく、辛い場所に思えるのだ。

そのため、前半がちょっと肌に合わないからと言って、視聴を辞めてはならない。この映画は最後まで観たときにこそ、最大の感動と深い余韻が味わえるものになっているのだ。

優しい嘘とは、こういうこと

本作の主人公であり、父親(夫)のグイドは口ばかりが達者な、ドジだけど何故か憎めないというキャラクターだ。腕っぷしも弱く、お金持ちでもない。

しかし、彼は家族に対する愛情と、ユーモアの才能に溢れていた。

その才能を活かし、収容所で“ある嘘”を息子に信じ込ませ、いつ殺されるかもわからない収容所生活を切り抜けていく。その嘘が少しずつ偶然を呼び込み、最終的には“奇跡”を起こすのだが、その過程と結末が非常に素晴らしい。

ホロコーストを舞台にしているのに、どこか心が温かく感じるのは、この父親の愛情があるからであり、それこそが他の作品にはない、この映画の素晴らしいポイントだ。

残虐・グロいシーンなどは無い

ホロコーストものにありがちな、拷問・虐待・処刑などの残虐なシーンは本作には無いため、そういう描写が苦手な方でも問題なく観ることができるだろう。

ただ、やはり悲しい部分や表現は多々ある為、子どもさんに見せる際は、一度大人が観てから判断した方が良いかも。

まとめ:クスっと笑っていたのに、最後には号泣している不思議

この映画の涙腺崩壊ポイントは、最後の最後に訪れる。(と、個人的には思っている)

ラストの5分間の為に、是非観てほしいと言っても過言ではない。特に今ヒューマンドラマ系の作品に飢えているあなたには、ピッタリの映画だろう。

さて、本作を視聴した後、ついつい彼女や奥さん、はたまた娘なんかにあなたも言ってみたくなるであろう、この一言で閉めるとする。

Buon giorno, Principessa! 

概要・キャスト

※予告が見つからないので、Youtubeの有料視聴プレビューを貼っておきます。

監督・主演 ロベルト・ベニーニ
ニコレッタ・ブラスキ
ジョルジオ・カンタリーニ
ジュスティーノ・デュラーノ

1997年製作/117分/イタリア
原題:La Vita e bella
配給:松竹富士配給(松竹=アスミック・エース エンタテインメント=角川書店提供)

「ライフ・イズ・ビューティフル 」映画感想:オグマの映画レビュー
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