満足度:73%【ランク中】
あらすじ
動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。世間から遠ざかり、様々な動物たちとひっそりと暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出発する。一緒に行く仲間は助手のスタビンズ少年と、ドリトル先生が最も信頼する親友である頑固なオウム、臆病なゴリラ、とぼけたアヒル、陽気なシロクマ、皮肉屋のダチョウなど個性豊かな動物たち。
旅の中で明らかとなっていく、ドリトル先生の過去、国を揺るがす陰謀……物語はめまぐるしく動き出す。
意外と楽しめた、良作コメディ

本作のターゲットは比較的年齢の低い層がメインではあるが、私のような心が汚れている大人でも結構楽しめた良作だ。
ストーリーこそシンプルで設定も子ども向けだが、細かいことは気にすんなの精神で挑めば、動物たちの振る舞いや、ドリトル先生と周囲の掛け合いなどが楽しめる。
VFXなどにも特筆すべきところがあるわけではないので、純粋にコメディを楽しみに行く映画と思えば良い。
久方ぶりの映画鑑賞だったという高揚感もあるかもしれないが、何にせよ結構楽しかったのが本音だ。
久方ぶりのロバード・ダウニー・jrに満足

ドリトル先生の役柄にジャストフィットしていたダウニー・jr。アイアンマンの頃から偏屈なオジサン役はそのままなので、あまりキャラ編せずに今回は演じられたのではないかと思うが、それにしてもこういう役が良く似合う。
しばらくはアイアンマンの面影がついて回ると思うのだが、それも致し方なしか。
ともあれ、久方ぶりに銀幕でダウニー・jrを観ることができたのは、マーベルファンとしても満足した点だ。
翻訳での鑑賞をおすすめ

私は基本的に字幕主義だが、本作のようなコミカルな作品は翻訳での鑑賞が良いと思っている。細かな行間の機微が、字幕だとわかりにくいため、日本人なりの表現をしてもらった方が助かるためである。
今回もその考えが当たったなと思っているので、特にこだわりが無ければ翻訳での鑑賞をお勧めする。主要キャラはほとんど声優さんなので、特に違和感もない。快適な動物ライフを楽しませてくれる。
ただ、石田ゆり子ちゃんだけは声がきれいすぎて最初違和感があったが、キャラクターの理解と共に徐々に慣れるだろう。
黒田崇矢さんの演じるリスが4代目にしか見えない件
そして、私が今回腹を抱えて笑ってしまったのが、黒田崇矢さん演じるリスのキャラクターだ。
彼は「龍が如く」シリーズで主人公の「桐生一馬」を長年演じていらっしゃるのだが、このキャラクターはいわゆる元極道で、日本一の規模を誇る反社会組織の4代目会長でもある。
普段は渋みのあるバリトン・ボイスで、その桐生一馬を演じていらっしゃるのだが、今回はその声をリスにあてている。しかもそのリスが割と視野の狭い直情的なキャラのため、よりギャップが際立つ。
マジでこの配役を考えた人間は天才だ。
ぜひ一人でも多く、リスin黒田崇矢を味わってほしい。

まとめ:ちょっと今日は幸せな気持ちになりたいな、って時に。
そんなわけで、映画館でフフフと笑い、一日を少し幸せなものにしたいなら、本作はうってつけと言えるだろう。
動物たちのモフモフ具合や、ドリトル先生との絶妙な掛け合いと、そして黒田崇矢を楽しんでほしい。
そして、4代目は仕事選ばなさすぎるだろうと、エンドロールでほくそ笑むと良い。
追記:藤原啓治さんへの哀悼の意も込めて

また、翻訳での鑑賞にはもう一つ意味を込めており、それは4月に逝去された声優、藤原啓治さんの作品をしっかりスクリーンで観ておきたかったためだ。
長年、様々な役で藤原さんには笑わせてもらったし、感動させてもらった。本当に惜しい方を亡くしてしまった。心よりご冥福をお祈りします。
概要・キャスト
公式URL:https://dr-dolittle.jp/
監督 スティーブン・ギャガン
ロバート・ダウニー・Jr.
ハリー・コレット
マイケル・シーン
ジム・ブロードベント
アントニオ・バンデラス
ジェシー・バックリー
≪日本語吹き替え≫
藤原啓治
石田ゆり子
八嶋智人
小野大輔
朴ろ美
中村悠一
斉藤壮馬
沢城みゆき
花澤香菜
黒田崇矢
茅野愛衣
杉田智和
諏訪部順一
池田秀一
森功至
大塚芳忠
大塚明夫
2020年製作/101分/G/アメリカ
原題:Dolittle
配給:東宝東和
記事画像参照元:(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.
「ドクタードリトル 」映画感想:オグマの映画レビュー
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