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満足度:30% アングスト 不安 感想 【ネタバレなし】

満足度:30%【ランク:小】

あらすじ

刑務所を出所した囚人が、とたんに見境のない行動に出る。

オーストリアで実際に起こった殺人鬼ベルナー・クニーセクによる一家惨殺事件を映画化したスリラー。83年にオーストリアで製作され、日本では88年に「鮮血と絶叫のメロディ 引き裂かれた夜」のタイトルでレンタル用VHSとして発売された作品を2020年に劇場初公開。刑務所出所後の殺人鬼が感じる不安、プレッシャーによる異様な行動や心理状態、それらを冷酷非情で凶暴なビジュアル、斬新なカメラワークで表現。陰惨な世界観を「U・ボート」「アンダーワールド」のアーウィン・レダー演じる殺人鬼のモノローグでつづっていく。(映画.comより抜粋)

問題があって打ち切られたんじゃなくて、単純につまんなかったんじゃなかろうか

本作は1983年に公開されたものの、そのあまりにもショッキングな内容により、すぐに公開中止となってしまった曰くつきの映画。

個人的にそのような題材には興味を引かれやすく、予告を見て鑑賞を決めたのだが、いやはや、なんとも期待を裏切られてしまった気分だ。

内容のショッキングさがどうこうというよりも、そもそも映画としての面白さが非常に薄い作品である。そのツッコミどころは後程。

また公開中止になったというからには、かなり強い刺激を覚悟していたのだが、特段グロいシーンが多いわけでもなく、セクシュアルなシーンがあるわけでもない。

今のホラーやスリラーのリアリティに慣れている現代の人間からすると、なぜ中止に追い込まれたかイマイチわからないのが正直な感想だった。単純に面白くないから中止になったんじゃ、と言ってしまいたいほどである。

テンポが悪い&演技がボロボロ

ところで、1983年に公開された映画の中で、最も有名なのは「スターウォーズ ジェダイの帰還(当時は復讐)」ではなかろうか。ちなみに、サイコスリラーとして一世を風靡した「シャイニング」は1980年公開、私の好きな「ランボー」1作目は1982年公開だ。

なぜ上記を突然羅列したかというと、名作というものには作品の構成力がそれ相応にあるものなのだ。テンポや盛り上げ方と言ってもいいだろう。上記作品たちは、今見ても確かに面白い。

という話をすると、何が言いたいかお察し頂けるかと思うが、本作にはそのテンポの良さというものがまるでない。

森をひたすら走るシーンや、ひたすら死体を引きずるシーンなど、延々とそのシーンはいるのだろうか、というシーンが続き、後半はもううんざりする。

ゲーマーな私としては、昔メタルギアソリッドで一生懸命倒した兵士を隠していたものだが、そのシーンをずっと見ているような感覚であり、普通に展開を進めたら50分くらいでこの映画は終わると思う…。

また、主演以外の役者さんたちの演技がまぁひどい。大根役者ってレベルを超えている。そもそもセリフがほとんどないのだが、アップになった時の表情や気持ちの入ってなさが凄い。

家族がすぐそこで殺されそうなのに、なんでそんな落ち着いとるねんと、突っ込みたくなる。いやもう、ほんとここまで気持ちが伝わってこないのも珍しい。

と、いうことで、折角いい感じに煽られている本作だが、感想としてはB級映画を観たような感覚だ。素材は良かっただけに本当にもったいない。

カメラワークは、1980年代なら斬新

良いところが無かったわけではない。特にカメラワークは、GoProやドローンでもあったのかと思うくらい、犯人の周囲をぬるぬる動く。

確かに良い切り取り方だったのだが、この斬新さは昔であれば…の話である。SNS等でカメラワークが良いという意見を聞くが、今となっては特筆すべきものではないように思う。

満足度30%のうち20%は主演の方の怪演に敬意を表して

本作で唯一の救いは、主演のアーウィン・レダー氏がはまり役かつ、しっかりと狂気を演じられていたことだ。

内面からにじみ出る狂気、狂ったような顔、一人だけこの映画に本物の役者が居た。本当にもう少しちゃんと作ってあげたら、この映画の評価は全然違ったんじゃないかと思わせるほどの怪演であった。

彼にだけは本当に拍手を送りたい。

残りの10%は娘さんがえらく可愛かったから

また、大根役者チームに所属するこの娘さん。何をやらせてもダメなのだが、兎にも角にもシンプルにカワイイ。日本人にウケそうなあどけない顔立ちであるが、カワイイは正義なのである。よって10%上乗せさせてもらった!

まとめ:見ているうちに確かに不安になる。ひょっとしてこれ、面白くないんじゃないかって。

そうだな…30分~40分くらいだろうか。「ん?この映画やたらとテンポ悪いぞ」と気が付くのは。そこからはもう徐々にストレスが溜まっていくので、頑張って最後まで観てほしい。

ホラーを見たい人、ショッキングな映画を観たい人、どちらにもあんまりおすすめできない、なんとも微妙な作品である。強いて言うならば、B級映画好きにおススメになっちゃうかなぁ。

概要・キャスト

公式URL:http://angst2020.com/

監督 ジェラルド・カーグル

アーウィン・レダー
シルビア・ラベンレイター
エディット・ロゼット
ルドルフ・ゲッツ

1983年製作/87分/R15+/オーストリア
原題:Angst
配給:アンプラグド

「アングスト 不安」映画感想:オグマの映画レビュー
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